ちょっと突き放して、そっとしておく

 いつもいつも気にかけていたこと、たずさわってきたこと、そういうことには空間がなくなっているな、と感じる。感じるが、がんばってしまっているときには、何もできないものだ。

 そういう時、すこし突き放して、そっとしておくのも手だ。筋肉運動すらそっとしておくのもいいのかもしれない。あとが大変になるだけだ。

 どうしようもなく前に進みたくなった時には、きっとある種の空間を捕まえていることだろう。そして、進んでいる時には、空間をとらえることができなくなっていく。

 そういうものかもしれない。