最後の曲をこれから

 Rosemary&Timesとしての第一弾CDを出してしまわないといけない、という思いがあります。

 なぜかというと、区切りということも理由の一つですが、次の曲に取り掛かることができない、というアーティスト側の欲求不満があります。それはたとえば、プロの音楽家になる、という夢を追っている若いミュージシャンなら、曲やアレンジあるいは詩のことを考えて生きていればよい、という気楽さがあるでしょう。でも、音楽的に自給自足みたいなものを目標の一つにしてしまうと、曲を作って、録音して、編集して、マスタリングして、などの過程をすべてこなさなければ、いつまでたっても次のステップに進むことができないのです。

 そこに、当然ながら、食べていくための仕事優先、という事情も入ります。

 で、一通り、録音作業、編集作業、マスタリングの真似ごと、度重なるリミックス、再録音、などをしてきて、あと1曲やり終えたなら、一枚のCDとして出せるんじゃないか?と考えたわけです(2005年末のレコーディング開始から、もうすでに3年半が経過している!)。


 mF247のエピソード1の時に、Rosemary&Timesの第一弾としてサイト立ち上げ時にアップした「水たまり」という曲があります。このときは、僕の弾き語りブルース、しかも一発録音のものでした。同時に、「草子」というユニットで、同じ曲をアップしています。こちらは女性ボーカルで、子供たちの歌も入ったにぎやかなものです。こちらはCDになっています。

 こういった経緯がある曲なんですが、ここへきて、この曲に対するやる気、みたいなものが充実してきました。もう、あとボーカルを再録音するだけ、に近い状態なんですけれど、このボーカルの練習をこのところずっとしています。

 オーガニックファームでの夜なべの時に、作業しながら、Nuendoを立ち上げて、エンドレスで曲を流し、ひたすら練習しています。配達の時にも、車の中で。

 練習に値するような曲なんですよね、自分で言うのもおかしいんですが。

 早く録音したい、という気持ちもあり、でも時間を取ることができる状況でもないし、練習も必要、ということで、まあぼちぼちなんですが、気合いは入っております。