ライブの必要性

 ライブの必要性を認識させられている。誰もが、ライブは?と聞く。ライブをしている暇がない、と答えるが、実際にそうであるから、そこから何の進展もない。日常生活に忙殺されているのだ。

 CDのレコーディングとミックスに追われ、ようやく音源は完成し、ジャケット制作に時間を費やしている。その間に曲も書きためているのだが、人が求めるものはライブ演奏なのだ。

 東京にいた頃は、ライブばかりをやろうとしていたし、実際にライブもよくしていた。ライブハウスでもやったが、クラブのホステスのためにライブもした。ライブをしていれば幸せだった。

 今は、せめてレコーディングの時だけでもと、ギターはほとんどが即興演奏である。だから、ライブの準備さえすれば、いつでもライブできるのだが、時間がない。それから、よいベーシストがいないので、ライブの形に制約は出てくる。ジレンマを抱えながら、時間が過ぎていくのだ。