ナレーション風景の映像

 農の仕事のサイトで、自分の文である、「週刊てーて」ひらく農園から、というものをずっと書き続けているが、研修生というか手伝いの松下君がナレーションをしてくれている。

 彼は、ナレーター志望で、自分で語りをやっていた僕のところにたどり着いたのは、縁というしかないほどのものだ。そこで、彼にナレーションを任せ、僕は即興演奏を同時にこなすという形に落ち着いている。

 新年ということもあって、そのナレーションと即興演奏のビデオを撮影した。畑の映像も絡めて、語りのページにアップしておいた。

 ビデオは、Vegas7で編集している。凝ったことをやっている時間はないから、かなりの手抜きではある。先日のレコーディングのドラムスのビデオも同じだ。Vegas7はとても使いやすいソフトで、音楽やにはもってこいだ。ただ、フレームの関係なのか、スナップをオフにしても時間軸の微妙なずれをあわせられない。ほとんどジャストに近いタイミングだが、少しだけ前後する場合がある。

 NUENDOで、Vegas7で作ったビデオをインポートするのだが、こちらは時間軸は微細にあわせられる。Vegas7の優秀なところは、ビデオ全体の長さだけは、ずれることがないということである。だから、結果としてNUENDO上では最初から最後までぴったりとビデオがはまる。


 2006年末に公開されたVegas7のアップデート。こちらは、日本語対応になった。これは素晴らしい。海外からダウンロードでアップグレードなり購入なりしても、しっかり日本語版が使える、これは画期的なことだ。こうでなければいけない。ちゃんと正規版を買っているのだから、便利さは必要だ。すべてネットで手に入る状態が、余分な資源も人件費もいらなくて、コストを下げ、良いものが使いたいひとに渡る、これこそがインターネットの力である。

 音楽もそうあるべきだ。mp3が良いものかどうか、疑問ではあるが、現状は致し方ないのかもしれない。数年もすれば、非圧縮の時代が来るだろう。記録の過程では、アナログは依然として必要不可欠だが、データとして結果が出てしまえば、デジタルのほうが扱いやすい。人間の筋肉を使った演奏というものは、なくなるものではない。自分の頭のイメージが、そのままデジタル化してしまえば、もはやそれはロボットである。演奏は、基礎の上に成り立つものだ。