FireFace800の音が愛しくて

 モニター環境が整い、インターフェースへの信頼を厚くして、ますますミックスが楽しい。本業の仕事中でも、かまわず音を出し、ほんの少しの修正でも進歩すれば嬉しいのである。

 mF247ではすでにネットリリースされている「僕の産毛」だが、最後の詰めに時間を割いている。FF800の故障ゆえの、44.1KHz32bitでの編集と追加録音を進めてきた。最後のマスタリングの段階で、どうも音が詰まって聞こえる。狭苦しいのだ。

 そこで、今日は、本業の忙しい中、192KHz32bitにコンバートしなおした。正確には、もとの192KHz32bitファイルに戻り、44.1KHz32bitファイルでの追加録音分だけ書き出して192KHz32bitに変換してインポートした。アップサンプリングって意外に時間がかかるものなのだということを知った。で、44.1KHz32bitファイルのエフェクト設定を一つ一つ保存して、192KHz32bitファイルに反映させたというわけである。NUENDOも、トラックシートの時間軸での書き出しのように、エフェクトの値の書き出しもできたら楽なのに、と思うしだいである。プロジェクトのサンプリングレートを変えても、代替ファイルを選択できるようになるともっといいのだが。

 それで、実際の音の結果は、これが違うのだ。特に生楽器の音の明瞭さは、特筆もの。窮屈な音が混じっていても、それを補って余りある。2ミックスをNUENDOで192KHz32bitで書き出して、WaveLabで読み込んで、マスタリング。44.1KHz16bitで聞いてみて、音に明らかな違いがある。ベーシックな音は、やはり192KHzで録音しておいたことが正解であった。

 そろそろこの曲も仕上がりそうで、次の曲に行かなくちゃ!!