ストラトとGR-20とONYX1620とCSR

 ようやく1曲終わった。正確には、終わったかどうかはまだ未定だが、とりあえず納得のいく腺までミックスして、マスタリングしてみた。何しろ、音源のドラムスと唄、オベーションクラシカルとエレクトリックのアルペジオギターは同じものだ。先日のベース(GR-20で弾いたもの)とギターソロをそのまま採用した。

 ベースは、エディットで適当に音を伸ばしたりした。テンポを打ち込んでいないので、MIDIと言っても、拍がわからない状態のままだ。テンポを打ち込んでいくのが今回は面倒だったので、120のままにしてある。つまり、1拍2拍がどこだかピアノロールウィンドウでわからないので、音を聞いて適当にベース音を伸ばした。そのエディットで何とか様になる。

 ギターソロだが、これはいい発見をした。GR-20につないだギターから、ダイレクトのギターの生音がONYX1620の1chのハイインピーダンス押し込みへ入り、その音はダイレクトアウトだとEQをパスされるので、EQを通ってインサーション端子からアウトする。それがFIREFACE800の1chのリミッターと仮想的なアンプシミュレイターをオンにしてADを通ってNUENDOに録音されるのだ。この音がかなり良い。電源ケーブルを換えた恩恵もあるだろう。

 GR-20からのギターシンセ単独音は、ONYX1620の5,6chにステレオで入って、EQを通してAUXへ送り、AUXから7,8chに戻ってダイレクトアウトのD-SUB端子からFIREFACE800に入る。この時、先に書いた、GR-20からのダイレクトギター音もAUXに送って、ギターシンセの音源と混ぜ合わせてもある。これは、最初から直のギター音を混ぜるか、単独の直のギター音でいくかを考えていたのであり、ギターシンセの音源単独で使う気はなかった、ということでもある。

 結局ギターソロは、ギターシンセを絡めたステレオと、直のギターを混ぜて使うことになった。NUENDOでは、CSRのビンテージプレートというプリセットを双方に別々にインサーションでかけて、チャンネルをフリーズしている。そして、それらを一つのグループチャンネルに送り、センドでPSPのディレイをかけている。この混ざった音が、実に絶妙なのである。

 赤い25年ほど前のムーンのボディのカスタムメイドストラトキャスターの音も、独特のものがあるが、今回の使い方だと、さらに独特の味わいを醸しだせた気がしている。相棒は何というだろうか?