ギターを弾かない一日

 土曜日、日曜日は、畑作業をできるだけしないようにしている。体を休めなければいけないから。でも、秋の農繁期はそうもいってられない。ミックスの合間を縫って、畑仕事。

 ミックスといっても、マスタリングの確認作業というべきか、機材の確認作業というべきか。ONYX1620の電源ケーブルを変えたので、ミックスバッファーが有効であるかどうか、久しぶりにやってみた。ミックスバッファーでは、機器間のケーブルが気になるところ。ベルデン89272でFF800から出力しているのはいいが、戻しのケーブルが今ひとつ良いのがないので、ベルデンでまた戻してみた。これは2重になって少し癖が出る。あとで考えたら、DATで使っているMonitor CableのRCA-フォンケーブルを使えばよかったのか、と。また、いつか試してみよう。ONYX1620のイコライザーをいじってみるが、マスタリングにはちょっと向かない感じ。何事も試してみて、自分で納得しないと、次に進めない。

 結局、ギターを弾かなかった。ミックスやマスタリングばかりやっていると、脳みそが偏る印象がある。これを仕事にしている人は、やはりそこにクリエイティブさを感じる人なんだろうと思う。演奏したり、曲を作っていないとだめになる人間というのは、そこにクリエイティブさを感じるからなんだと、あらためて思う。とはいえ、ミックスもマスタリングも、必要に迫られているのだから、自給自足しなくっちゃ。スティーリーダンのCDと聞き比べると、音の艶がまったく違うので、いやになってしまう自分がいる。ベースがまず違う。やっぱりベースも自分で弾かなくちゃいけないね。手元にベースがないけれど。昔、人に貸したものを取り返してこようかなとも思うが、音信不通だし。

 電源ケーブルを作ったり、ミックスバッファーを試したり、楽しいし重要なことなんだけれど、曲は進展しないのだから、気分的には止まっているも同然だ。もう、曲に戻らないといけない。まあ、農家が野菜を育てることも重要なんだけれど、配達したり、帳簿をつけたりも大事なことには違いないのだから、それと同じようなものか?吟味は、どちらにしてもやらなければいけないことだし、そうしなければ前に進めないのだろうな。