草子の「はらはら」マスタリング終了

 8/12に録音に入ったばかりだが、草子として「はらはら」の録音、マスタリングを終了した。結果的に速いテンポの曲に変わった。シンプルな構成を目指していたので、納得できて満足だ。少しライブっぽい感じで荒っぽさというか、どたばたと曲が終わっている感じもある。ライブをしてもこんな感じになるだろう。

 唄のharuさんと僕のギターをせいので一発録音して、そのままでもいいと思っていた。何回か聞いてみると、演奏家寄りの演奏なので、わかりやすいイントロがあったほうが聞きやすいだろう、と思いピアノの音色を使った。オブリも入れた。ピアノといっても、ギターシンセGR-20で弾いて、GR-20の音色をエディットして使った。

 ギターはいつも通りもちろん修正なし。唄も修正はしなかったが、さすがに一発録りだから、不安定な部分だけ、4箇所ほどか、別テイクのものをうっすらと重ねた。新しいサウンド&レコーディングマガジンには、その昔のブライアンアダムスのボーカル録音のことが書かれていたが、パンチインがうまくて、ほとんどがパンチインでつぎはぎの録音も多かった、とあった。そういったことに比べれば、本テイクをそのまま残してのうっすら重ねは、薄化粧までも行かないくらいだろう。つぎはぎもアドリブのつぎはぎは結構面白いが、あまりにも細切れにつぎはぎの唄となると、それはもう化粧どころか仮面のたぐいだね。

 唄とギターだけでいい感じ、という雰囲気を出したかったのだ。そういえば、Rosemary&Timesのほうでの「水たまり」は、それこそ僕一人での唄とギターの一発録音。マイク一本のモノラル録音で、修正もなしだっけ。ミスもあったけれど、そのまんま。ライブでのミスや音程の不安定さは、その場の雰囲気で許される傾向が強い。じっくり聞かれる録音ものでの一発録音は、録音テイクの回数は踏むので、だんだんによい感じになっていったところの熱気があるのも事実。そこがいいところでもあるし、荒っぽさにつながる場合もある、ということだろう。

 何はともあれ、草子としての録音は、8月はこれでおしまい。9月からは別の曲に入る予定。それまで、Rosemary&Timesのほうを進めてみなくっちゃ。