草子のゴスペル「道」ネットリリース

 草子のゴスペル「道」mF247にてネットリリースされた。ゴスペルとは、アメリカの黒人がリズム&ブルースから発展させた宗教歌(間違ってmF247の曲紹介では宗教家と記してしまった)という認識だが、日本人はどうもそのスタイルだけを真似したがるし、ましてや声だけの編成のグループもその範疇に入るような印象がある。そうではないでしょう?どの国にも民衆の視点からの宗教歌があってしかるべきだ。しかし、宗教団体の宣伝歌にはなってほしくない、というのが願いだ。

 この国では、1500年ほどの仏教の歴史があって、それより以前の何千年、何万年の記述が抹殺されている部分がある。天皇家のことも重要だが、書き換えられた部分を鵜呑みにしている部分があることもまた事実だろう。さまざまなことが考えられるが、そのひとつひとつは、あまりに摩擦を生じさせる原因にもなるであろう。それでも、そのもとをたどると、ゴスペル「道」に書かれていることが真実だという。これを論争の火種にするのではなく、ああそうか、と腑に落としてほしい、というのが僕の願いだ。このことによって、いろいろな宗教を否定するものではない。

 このゴスペル「道」が、ネットリリースされたこと、そのことだけを嬉しく思う。mF247の壊の広さ、あるいは本来この国の人々の持っている壊の広さ、豊かさを嬉しく思う。

 団塊の世代と言われる方々が、いろいろな過去の唄を掘り返して聞いていることも承知しているが、ある世代以上の方にとっては、このゴスペル「道」のような音楽あるいは歌詞を求めているのかもしれない。そんな曲を、多くのアーティストの方々が世に出していかれることも切に願う。