VOX AC30CC2XにAmpliTube 2を重ねると

ギターというものは素晴らしい、と思う。
それが、オベーションクラシカルのナイロン弦を弾いた感触であっても、VOX AC30CC2XにつないだギブソンSGあるいはムーンのストラトを弾いた感触であっても、どれも異質でどれも素晴らしい。


農の仕事が忙しくて、録音作業の時間がまるで取れない状況であっても、ギターに触れば幸せになれる。
農の仕事をしていることも幸せの一つなのだが、農の仕事が忙しすぎて録音作業が進まない、そのこと自体を憂う、そういうときでも、ギターを弾けば幸せになれる、という意味で。


で、一昨日、種まき作業を納屋でしていた時、Nuendoを立ち上げて音を聴いていた。
「草子」の「天から降りてくる」を昨年12月に再録音したものを久しぶりに聞いたのだ。
ギターと、歌とコーラスのみ。
自分のコーラスの具合を調整して、歌を前に出した。
ギターの音自体はいいのだが、ギターの音がいいと、唄が色あせる感じがする。
それで、ギターをひっこめることにした。
VOX AC30CC2Xのマイク録りのテイクに、AmpliTube 2のVOX AC30のモデリングしたものを調整してインサートしたのだ。
VOX AC30CC2Xの直流2段構えのような感じか?


ハッキリ言ってギターの音は悪くなったと思うが、曲としてはいい感じになった。
自己主張にもいろいろな方法があるということだね。
いいものはいいのだが、トータルでいいものにするにはいいものを削る作業も必要だろう。
いいものを研ぎ澄ます、それだけでもない。
ギターの基本とか歌の基本とか、そういったことは一生修行に違いないのだが、ものごとには目的というものがある、そのことを具体化していかなければいけない、ということだ。
その過程において、柔軟な発想は常に必要なのだ。
ついつい、かたくなになる脳みその存在があることも確かで、そこを柔らかくすると、柔軟の2段構えに発展する可能性もあるのである。