VOX AC30CC2X その2

 自前スタジオのセッテイングを変えた。スピーカーの配置を換え、少しスタジオらしい雰囲気にした。

 VOX AC30CC2Xであるが、できる限り電源を入れて、エージングをしている。時間さえあれば弾いて鳴らしている。こういう時に自営業の良さを実感する。
 それにしても、良い音を醸し出すアンプだ。弾いていて聞きほれてしまう。ずっとストラトを弾いていたのだが、オベーションクラシカルもかなりいい感じである。そして、今日は、しばらく弾いていなかったギブソン1960オールドのSGカスタムで、このアンプをならしてみた。弦が錆びついていて張り替える時間がなかったが、それでもいい感じで音が出る。

 部屋に戻って「グラントグリーン」を聴いた。あら?さっき弾いた音とえらく似通った音が出ている。ああ、やっぱりギブソンだった。フルアコのオールドだと思う。こういう音を皆さんは出したいのか?僕は、フレーズのことだけしか考えていなかった。それはそうだ。20年もアンプなしでやってきたし、そのうち半分以上の年月はオベーションクラシカルの生音だった。

 VOX AC30CC2Xは、オールドマーシャルの低音の抜けの良さには及ばない。しかし、この音はマーシャルとは違う。アンプ内蔵のスプリングリバーブは使うが、エフェクターは通さない。ギターシンセの音を混ぜるくらいのものだ。

 Amplitube2は、確かにいい感じだが、VOX AC30CC2Xのギブソンの音は出せようもないし、ムーンのストラトの音も出せない。最近のギターは弾いたことがないが、以前のものと比べて木材の質が全然違ってきている、ということは昔お世話になった楽器店の方に聞いている。だから、古いギターは決して手放すな、とのことだった。もう、そういう良い材質のギターは手に入らないのだから、と。

 ギブソンも、今はギターとして最高ではないらしいね。ネットでちょっとかじっただけだが、HERITAGEのほうがよいらしい。そんなに遠くないうちに、1本HERITAGEのギターを入手したい、と考えてはいるが。よいものを残す職人が残っていってほしいと思う。