相棒の奥さんが死んだ

 ショックである。喪中につき新年のご挨拶ご遠慮申し上げます、の便りが相棒から届いた。「妻が四十二歳にて永眠…」この言葉には、我を疑った。ほんの二ヶ月くらい前に電話で話した相棒との会話では、そんなことは誰もが考えていないことだった。

 電話した。たぶん、相棒のお母さんが対応してくれたのだろう。交通事故だった。子供を連れて歩いていての出来事で、相手側の一方的な過失であった。冗談じゃない。これ以上のことは書かないが、一歳と四歳の子供を抱えた相棒の心の中、そしてこの先のこと、これは相棒のことであり、僕のことである。

 Rosemary&Timesの相棒、joe、彼とは二八年まえに出会って、音楽の生活をともにしてきた。これは、古くは忌部氏にさかのぼる縁であろう。であるから、余計にショックである。因縁の大きさは、僕たちが考えている以上のことだろう。

 玉葱の皮をむきながら(仕事です)、詩と曲が降りてきた。


悲しみの意味はどこにあるのだろう?

憎しみの意味はどこにあるのだろう?

悲しみの意味はどこにあるのだろう?

憎しみの意味はどこにあるのだろう?

涙の日々は ありがとうの日々

涙の日々は ごめんなさいの日々

涙の日々は ありがとうの日々

涙の日々は ごめんなさいの日々