相棒joeの詩に差し替える

 草子のほうは、「僕には子供がたくさんいる」がひと段落して、「収穫のダンス」に入っている。以前のバージョンの録音が、安易な感じであったので、ちょっと丁寧な感じで、しかしブルース色強く、あるいはロックンロール色を出してみようかなと思っている。とはいえ、ドラムスなしのユニットであるから、オーガニックな感じにはなると思うけれど。

 Rosemary&Timesのほうは、「それだけで意味がある」という曲の歌詞が自分自身で気に入らなくて、録音も編集も中途で止まっていた。相棒のjoeが歌詞を送ってくれたので、その中の1つを選んで、歌詞を差し替えてみた。

 自分だったら、絶対にしないだろう、という表現も自分でなければ受け入れてしまえる、という気楽さもあるし、いざ、それを唄ってみると、自分の詩ではないからかえって感情を抑えることなく唄うこともできる。字数をまとめるのが大変だが、そこをクリアしてしまえば、いやそこをクリアすることのほうが自分にとって得意な分野であることに気付かされて、エネルギーが出てくる。

 こうして、曲は「天才はどこへ消えた?」という題名に変更になったというわけだ。

 野菜の仕事の合間に、例によって一度だけ唄を録音し、野菜の配達の車の中で、iPodで繰り返し聞いてみた。人の書いた詩であるが、何度聞いても歌詞に耳が傾いていく。修正すべき箇所も見えてくる。

 joeから電話が入っていた。かけなおしてみた。今年のレコーディングは、やはり年末になりそうだ。それまでの準備などを打ち合わせた。この年で、二人とも相当本気だ。マスタリングをイギリスに送って依頼することまで話した。

 できることをこつこつと、少しずつ積み重ねていこうと思う。