モニター環境の整備

 この夏は、モニター環境の整備に時間を費やす夏になった。思いがけずやってきたパイオニアのS-1000Tというスピーカー。ところが、馬鹿なミスをしたもので、ハウリングを起こして、ツイーターを飛ばしてしまった。基本を大事にしないといけない、ということを教えてもらった夏でもある。

 パイオニアには、すでにツイーターの在庫がない。結局は自己責任でS-1000Tの後継機種S-1000TAのツイーターの手配し交換。インピーダンスの確認などを経て、ようやく落ち着いたところだ。おかげで、タンノイにしてもS-1000Tにしても、納得のいくところまで追い込むことができた。

 ミックスやマスタリングに関しても、試行錯誤を展開。デジタル編集であるが、アナログに近い部分を追及できるように、CSRやT-Racksも入れて、ハイサンプリングレートのままソニーのDAT「DTC-1000ES」にアナログで録音してDATのADコンバーターを経由。48KHz16bitのデジタルでまたPCに戻して、44KHzにリサンプリングする、という経路を使う。これにはデジタルケーブル、アナログケーブルも経由することになるから、半田ごても使った。この過程こそ、モニター環境が大きな意味を持つ。自分の耳を信じて、スペックに盲信しないように、さりとて情報も集めつつ‥‥。こういった、やらなければいけないことをやってしまえば、あとは曲に向かうだけになれる。