人生の半分は雨

 世の中、暗いニュースが多いというのに、街で流れる音楽、テレビで紹介される音楽は、異常に明るい曲が多い。しかも、考える余地のない明るい曲が多い。でも、生きていく人間の生活の半分は「晴れ」であり、半分は「雨」であると言っていい。

 ボーカルのharuさんが、この曲を明るい感じに持っていく、と無意識のうちに感じていたようだが、コーラスを下3度でハーモニーをつけると、いい意味で暗い感じになった。この時点で僕のこの曲に対するスタンスは決まったのだ。「雨」の心情に終始したかった。「雨」の心情は、
「現実はつらいことの多い人生だがそれでも何とか人は前向きに生きていくものだ。だから生きていくのは大変なことなんだ」
と、こういう意味合いだ。