日曜日の雨

 日曜日の朝の雨音を聞いて、あわてて納屋のスタジオに向かった。雨音を録音するためだ。「来る日も来る日も雨だから」は、シンプルな構成が良いと決めていたから、何か一つ効果音が必要であったのだ。

 雨の音を録音するために、コンデンサーマイクを湿気にさらさなければならない。これには安いマイクを使わざるをえない。こんな時は、ノイズも少ないM-AUDIOのNovaがちょうどよい。軒下にマイクスタンドをセッティングして録音。すぐに、Steinberg NUENDO3に取り込む。あとで考えたら、ステレオ録音のほうがよかったかな、と思ったが。

 雨音というのは、まさに単調である。単調なものを、単調な曲に使用するのである。必要なものはダイナミクスになる。「来る日も来る日も雨だから」の詩の内容にあわせて、雨を心情として醸し出す効果だ。