GR-20の把握

 どんな音色で、どんなエディットができるかを一通りざっと確認。それだけで大変な時間を要する。おもちゃのように思わず楽しんでしまうから、こどもたちも興味津々だった。指弾きのギターがこんなところで役に立つとは、面白いめぐり合わせだ。タッチで音色が変わることを最大限に利用し、和音を多用したりアルペジオでランダムに弦を飛ぶ音使いは、フィンガーならでは。生音にこだわっての指弾きであったのに、まったく逆のところで効果を発揮するとは。指弾きにして20年をすぎているが、Roland GR-20は20年の存在意義を発揮できる道具となった。

 MIDI入力をSteinberg NUENDO3でも確かめ、KORG Legacy Collection DIGITAL EDITION の音に差し替えることもした。ローランドとコルグの融合。そしてヤマハのスタインバーグ。ローランド製品は、SDE-1000以来25年ぶりかな?ドライバーがよくない日本製品だが、ハードウェアには実績がある。浜松の地元といえる磐田に住む者としては、嬉しい限りだ。そんなことを思いながら、GR-20の音を確かめていった。

 ●MACKIE ONYX1620に、ギターシンセの音ステレオと、ギターの生音をモノで出す。ギターの生音は、少し加工された感じかな。ギターの生音はいつもの通りに、ONYX1620からRME Fireface 800のアンプシミュレーションとリミッターを通してNUENDOに入る。つまり3CHのオーディオ入力になる。これに、MIDIでもNUENDOに入力されると、フォルダートラックを有効に使うことになる。

 こういったシステムのことは整然となされないと、肝心の音楽に集中できないことになるから、最初にきっちりとレベル調整などを把握しておかないといけない。それでも、ソフトウェアよりも簡単なインターフェースになっているので、時間はかからなかった。音色ありきでいると、音楽にならない。音楽があって音色を選ぶのがいい。でも、楽しい。ギターを弾くのがいっそう楽しくなってきた。