音を分離してほしい

 これは意外だった。年末の録音では、ドラムスはマイク3本を使った。キックM-AUDIOのNOVAを、ステレオでトップを同じくM-AUDIOのLUNAを2本。あまり多くのマイクを使って、位相を狂わしたくなかった。それで充分いい音だった。
 ミックスは、NUENDO付属のReverb Aを使った。Liveっぽい音にはよいかな?と思ったからだ。その音が、分離しない原因だった。分離、つまりスネアやタムを別々の角度から鳴らせ、ということだ。立体的ということだね。それには、やはりライブっぽい音ではなく、乾いた音にしなければならない。なーんだ、という感じ。
 あんなにアナログや生のグルーブにこだわるものだから、音もライブっぽい音にしなければならない、と思い込んでいた。が、彼にすれば、CDを制作するということは、作り込んだ音のもののほうがいいようだ。再現性、をそんなに重視しなくてよいと。