草子は、変わりつつある

 草子は、変わりつつある。バンドというスタイルを「結」というスタイルに明確化し、同時にtamaさんが長期欠席に入ったことと、haruさんの唄が自由になったことが、一つのエネルギーとなっている。意思のあるところには、必ずエネルギーが生ずるものだ。
 具体的にどう変わったかといえば、よいテイクを録音できた時に、そのままアレンジを進めて発表できるということだ。バンドという形式の場合、どうしても全員集合の要素がついて回る。それゆえに、クリックという機械的なものに頼らざるを得ないことが非常に多い。バンドなら、本来クリックは必要ないものだが、全員集合できないという事態は、今の時代ではよくあることだし、僕たちの年代以上では必ずついて回ることだ。言ってみれば、身軽になって自由になった、ということだが、自由になるということは、自分に課すものも多くなるということでもある。
 で、「結」とソロとどこに違いがあるのか、というと、これは音が違うということに他ならない。ソロで僕の歌う「水たまり」と、草子の「水たまり」とではまったくの別物なのだ。そして、僕のソロとこれから録音に入るRosemary&Timesとでは、楽曲の選曲が違うし、演奏も違ってくる。さて、どうなっていくだろうか?