リペアマンのところに
前回同様、ギターのリペアマンの工房へ。名人とも言えるその腕前は、きっと日本でも数本の指に入る方なのだろう。相変わらず忙しそうで、順番待ちのギターがだいたいひと月半待ち、とか。早速ギターを診てもらう。
「つまみとヘッドの欠け修復、それにここも割れているよ」と言われてさらに一か所。「あれー?フレットないじゃない?ナイロン弦でこんなにフレットの減ったギターは初めて見たよー。これは相当弾いているねー、すごいよこれは。ギターが喜んでいるよ」と。
そう言われて、年数を数えると25年だ。25年も弾いてきたんだなー、しかもこの25年のうちで、エレクトリックギターを使ったのはほんの数年くらいだろう。ほとんどがこのオベーションクラシカルと一緒だったのだ。
結局、そのままフレット交換まで依頼してきた。ひと月半はこのギターを弾くことができないことになった。
よく考えてみると、もう25年もギターを買ってない、ということになる。ムーンのボディーとネックを利用して楽器屋で作ってもらったストラトも28年ほどになるだろう。ギブソンの1961年製のSGカスタムも、その頃にスタジオの仕事をしていたギタリストから買ったものだが、これもフレットがないなあ。オベーションが戻ってきたときにまた診てもらおう。