唄の履歴

 高校の時に、多重録音で自作曲のテープを作った時には、ギターのほかに、笛、タンバリン、オルガンのほかに、唄も歌った。が、それ以外では、ローズマリーのライブでコーラスをたまにとる程度で、唄は歌っていない。

 今、歌うという行為を続けてみると、ボーカリストのアルバムが好きであったことをあらためて確認できる。30年間、常に曲を作り続けてきたが、自分が歌うという観点で曲を作ったことは当然ながらなかったように思う。唄を歌うということは、先天的に恵まれた人がするものと思っていたふしがある。人に唄を教えるということもしているけれど、それとて、その人の先天的なものを引き出すための訓練をしているだけだ。

 僕の中では、唄は楽曲の重要な一部分に過ぎない感覚がまだある。相棒は、唄をメインに、というが。アタウアルパ・ユパンキ

アタウアルパ・ユパンキ

アタウアルパ・ユパンキ

やマークノップラー
Brothers in Arms

Brothers in Arms

のように唄えばいいと思うのだが、楽曲はどうもちょいと違う方向なのだ。どちらにしても、メジャーなタイプではないことは間違いない。